屋根塗装での縁切りの必要性

屋根は外壁と同じく、365日太陽光と紫外線、雨風に晒され続け、劣化が進んでいます。
傷みが進んだ部分をそのままにしておくと素地が傷み、雨漏りや木部の腐敗など致命的に家を傷める原因を作ってしまう事もあるため、外壁塗装と同じく家を守る為に定期的なメンテナンスが必要になります。

高圧洗浄で汚れを落とした後はクラック(ひび割れ)のある部分はボンドなどを用いて埋め、あまりにも酷い場合は大工を入れて大々的に貼り替えることも。
下塗りをたっぷりと塗り、屋根の表面に濡れ感を出します。時に傷んでいる屋根だと塗料を吸い込んで表面が乾いてしまいますが、下塗り材には接着剤のように素地と次に塗る塗料を密着させる働きがあるため、濡れ感が出るまで何度も塗り込んでおきます。そうして中塗り、上塗りと進んでいくのですが遮熱塗料などの特殊な塗料の場合、塗料の特性上、通常で良く使われるシリコン系の塗料より厚く仕上がる傾向にあります。なので、サーモアイやキルコートなど特殊塗料を使った施工の場合には縁切りが必要になります。

どうして縁切りが必要になるか、と言うと 屋根は全体的に少し隙間をあけて造られています。
「雨水が入ってしまうのではないか?」と心配する方もいらっしゃいますが勾配がありますし、雨水が入って内部を傷める…と言うことはありません。ですが、屋根の塗装を繰り返したり厚い塗膜で仕上げると屋根の隙間が埋まって、ほんの少し空いただけの状態になってしまいます。「雨水の浸入を防げるから良いのでは?」と言うイメージもありますが、こうなると「毛細管現象」と言って、水を吸い上げる現象が起こってしまうため、より屋根の内部を傷めやすくなってしまうのです。

そのような状況にならないよう職人の手によってタスペーサーを屋根の隙間に差し込み隙間をあけることで、毛細管現象を防ぎ、家を守ることが出来ます。

お見積り

対応クレジットカード一覧